「霊界物語の輯巻篇章」の版間の差分
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霊界物語は12巻を一組として「輯」と呼ぶ<ref>12巻ごとを「輯」と呼ぶことは霊界物語中の数ヶ所に記されている。【例】{{rm09|50|0001|序文}}:霊界物語第一巻より第十二巻までを第一'''輯'''とし改めて「霊主体従」と題し、第十三巻より第廿四巻迄を「如意宝珠」と題し、第廿五巻より第卅六巻までを第三'''輯'''とし「海洋万里」と題し、第卅七巻より第四十八巻迄を第四'''輯'''とし「舎身活躍」と題し、第五'''輯'''に当る「真善美愛」と題せる物語を」、{{rm|48|9|罪人橋}}:「此語字については霊界物語第二'''輯'''第三巻(第十五巻)第一天国と云ふ所に」</ref>。各巻は数個の「篇」に分かれ、その篇はさらに数個の「章」に分かれている。 | 霊界物語は12巻を一組として「輯」と呼ぶ<ref>12巻ごとを「輯」と呼ぶことは霊界物語中の数ヶ所に記されている。【例】{{rm09|50|0001|序文}}:霊界物語第一巻より第十二巻までを第一'''輯'''とし改めて「霊主体従」と題し、第十三巻より第廿四巻迄を「如意宝珠」と題し、第廿五巻より第卅六巻までを第三'''輯'''とし「海洋万里」と題し、第卅七巻より第四十八巻迄を第四'''輯'''とし「舎身活躍」と題し、第五'''輯'''に当る「真善美愛」と題せる物語を」、{{rm|48|9|罪人橋}}:「此語字については霊界物語第二'''輯'''第三巻(第十五巻)第一天国と云ふ所に」</ref>。各巻は数個の「篇」に分かれ、その篇はさらに数個の「章」に分かれている。 |
2025年3月9日 (日) 05:07時点における版
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霊界物語の輯巻篇章(れいかいものがたりの しゅう かん へん しょう)では、霊界物語の文章の階層構造である輯、巻、篇、章について解説する。
霊界物語は12巻を一組として「輯」と呼ぶ[1]。各巻は数個の「篇」に分かれ、その篇はさらに数個の「章」に分かれている。
霊界物語は全7輯、全81巻(全83冊)、全369篇、全2108章によって構成されている。
輯
輯にはそれぞれ題名が付けられており、1巻ごとに十二支の名前が与えられている。たとえば第1巻は「霊主体従 子の巻」と呼ばれる。次のように計7輯から成る。
輯 | 巻 | 輯題 | 冊数 |
---|---|---|---|
1 | 第1~12巻 | 霊主体従(れいしゅたいじゅう) | 12冊 |
2 | 第13~24巻 | 如意宝珠(にょいほっしゅ) | 12冊 |
3 | 第25~36巻 | 海洋万里(かいようばんり) | 12冊 |
4 | 第37~48巻 | 舎身活躍(しゃしんかつやく) | 12冊 |
5 | 第49~60巻 | 真善美愛(しんぜんびあい) | 12冊 |
6 | 第61~72巻 | 山河草木(さんかそうもく) | 14冊(注) |
7 | 第73~81巻 | 天祥地瑞(てんしょうちずい) | 9冊 |
合計 | 83冊 |
(注)山河草木に巻外の特別篇として「入蒙記」が入っており、また第64巻が上・下の2冊あるので14冊になる。
山河草木の後は「千山万水(せんざんばんすい)」という輯題になる予定で第73巻と第74巻が口述された[2]。しかし第67巻が『王仁蒙古入記』と題して出版され、第71巻(現・第64巻下)が発禁となり2巻減ったため、第73・74巻は第71・72巻に改められ山河草木の中に収まった。
章番号と通巻章番号
篇も章もそれぞれ番号と題名が付いているが、章の番号は篇ごとに第1章から始まるのではなく、巻を通した連番になっている。たとえば第1篇が第5章まである場合、第2篇は第6章から始まる。
また、章題の後ろには第1巻から累計した章番号(仮に「通巻章番号」と呼ぶことにする)が付いている。
章の総数は2108個あるが、通巻章番号は1から2047までしかない。理由は後述。 →「#篇と章の数」
階層構造の名称変更
霊界物語刊行当初は、現在の巻・篇・章が、篇・章・節と呼ばれていた。また輯という概念や輯題、十二支による巻題は付けられていなかった。単に「霊界物語 第一篇」というように呼ばれていた。現在のような輯・巻・篇・章という構造になったのは第25巻初版(大正12年5月25日発行)からである。
- 第1巻初版(大正10年12月発行)から節番号(現在の章番号)は記されていた。
- 第14巻初版(大正11年11月発行)から章番号(現在の篇番号)も記されるようになった。[3] [4]
- 第25巻初版(大正12年5月25日発行)から篇・章・節を巻・篇・章に名称変更し、篇番号、通巻篇番号、章番号、通巻章番号が記されるようになった。また12巻ずつ一括り、つまり輯という概念が導入され、「海洋万里」という輯題や、十二支による巻題が付けられた。たとえば第25巻は「海洋万里 子の巻」と呼ばれた。[5] [6] [7]
- 第38巻初版(大正13年4月発行)から通巻篇番号は記されなくなった。
再度まとめると、第25巻初版から改められたのは次の3点である。
- 12巻ずつ題名(輯題)を付けることになった。
- 「篇」「章」「節」と呼んでいたものを「巻」「篇」「章」に呼び改めた。
- 各巻を十二支の名で呼ぶことになった。
従って、
- 第24巻までの初版には「霊主体従」や「如意宝珠」という輯題は付いていない。
- 第24巻までの初版の題名は「霊界物語 第二十四篇」等になっている。
- 第25巻初版以降の題名は「霊界物語 海洋万里 子の巻」等になっている。
篇と章の数
霊界物語の篇の総数は369、章の総数は2108ある。
ただし通巻の章番号は2047(第81巻第20章)までしかない。これは入蒙記(39章)には通巻章番号が振られておらず、また第64巻下の通巻章番号(1807~1828の22章)が他の巻と重複しているからである。そのため 2047+39+22=2108 となる。(重複理由については「霊界物語#巻番号の変動」の項を参照)
第7巻までは50章ずつで、第8巻から章の数が減っているが、第8巻序文#にその理由として「総じてこの霊界物語は、口述の最初に当り五百六十七節にて完成する考へを以て、一冊を五十節に刻み全十二冊の予定のところ、到底是にてはその一部分をも講了すべからざるを覚り、本巻よりは一冊五十章組の規定を破り、口の車の行き突きばつたりに歩を進むる事と致しました」と記されている。
巻 | 篇の数 | 章の数 |
---|---|---|
第1巻 | 5 | 50 |
第2巻 | 7 | 50 |
第3巻 | 12 | 50 |
第4巻 | 9 | 50 |
第5巻 | 7 | 50 |
第6巻 | 8 | 50 |
第7巻 | 9 | 50 |
第8巻 | 6 | 43 |
第9巻 | 5 | 37 |
第10巻 | 3 | 37 |
第11巻 | 5 | 29 |
第12巻 | 4 | 30 |
第13巻 | 5 | 24 |
第14巻 | 4 | 17 |
第15巻 | 4 | 23 |
第16巻 | 3 | 21 |
第17巻 | 3 | 17 |
第18巻 | 5 | 17 |
第19巻 | 4 | 17 |
第20巻 | 3 | 12 |
第21巻 | 4 | 18 |
第22巻 | 5 | 20 |
第23巻 | 4 | 18 |
第24巻 | 4 | 16 |
第25巻 | 5 | 19 |
第26巻 | 4 | 17 |
第27巻 | 5 | 18 |
第28巻 | 4 | 22 |
第29巻 | 4 | 20 |
第30巻 | 5 | 24 |
第31巻 | 4 | 25 |
第32巻 | 4 | 24 |
第33巻 | 4 | 26 |
第34巻 | 3 | 23 |
第35巻 | 3 | 24 |
第36巻 | 4 | 24 |
第37巻 | 4 | 25 |
第38巻 | 5 | 28 |
第39巻 | 5 | 19 |
第40巻 | 4 | 20 |
第41巻 | 4 | 21 |
第42巻 | 5 | 26 |
第43巻 | 5 | 18 |
第44巻 | 3 | 21 |
第45巻 | 4 | 20 |
第46巻 | 4 | 23 |
第47巻 | 3 | 21 |
第48巻 | 4 | 20 |
第49巻 | 4 | 20 |
第50巻 | 4 | 21 |
第51巻 | 4 | 21 |
第52巻 | 5 | 27 |
第53巻 | 4 | 23 |
第54巻 | 5 | 22 |
第55巻 | 4 | 22 |
第56巻 | 4 | 20 |
第57巻 | 3 | 25 |
第58巻 | 4 | 25 |
第59巻 | 4 | 25 |
第60巻 | 5 | 25 |
第61巻 | 5 | 25 |
第62巻 | 6 | 32 |
第63巻 | 5 | 22 |
第64巻上 | 5 | 27 |
第64巻下 | 4 | 22 |
第65巻 | 5 | 26 |
第66巻 | 4 | 20 |
第67巻 | 4 | 22 |
第68巻 | 5 | 21 |
第69巻 | 4 | 22 |
第70巻 | 3 | 22 |
第71巻 | 3 | 20 |
第72巻 | 3 | 22 |
入蒙記 | 5 | 39 |
第73巻 | 3 | 37 |
第74巻 | 3 | 26 |
第75巻 | 4 | 23 |
第76巻 | 3 | 15 |
第77巻 | 4 | 24 |
第78巻 | 4 | 25 |
第79巻 | 3 | 23 |
第80巻 | 3 | 23 |
第81巻 | 4 | 20 |
合計 | 369 | 2108 |
脚注
- ↑ 12巻ごとを「輯」と呼ぶことは霊界物語中の数ヶ所に記されている。【例】第50巻序文#:霊界物語第一巻より第十二巻までを第一輯とし改めて「霊主体従」と題し、第十三巻より第廿四巻迄を「如意宝珠」と題し、第廿五巻より第卅六巻までを第三輯とし「海洋万里」と題し、第卅七巻より第四十八巻迄を第四輯とし「舎身活躍」と題し、第五輯に当る「真善美愛」と題せる物語を」、第48巻第9章「罪人橋」#:「此語字については霊界物語第二輯第三巻(第十五巻)第一天国と云ふ所に」
- ↑ 第71巻序文#:「山河草木の続篇として、更に十二巻を千山万水と命名して口述することに致します」
- ↑ 第14巻初版「凡例」:〈第十三篇までの目次や扉には、五六七 △△△といふやうに、単に節数だけを示して、章数は表はしてありませんでしたが、本篇より第八十六章△△△といふ風に章数をも示すことに致しました。本篇初頭の第八十六章は、第一篇から順に繰つて数へた章数です。〉
- ↑ 第22巻初版は大正11年7月発行のため章番号(現在の篇番号)は記されていない。
- ↑ 第25巻初版の「凡例」:〈これまで、篇、章、節に区分してありましたが、本巻より巻、篇、章の名称を以て区分しました〉
- ↑ これは事前に第23巻初版(大正12年4月発行)「凡例」、第24巻初版(大正12年5月10日発行)「凡例」でそうなることが発表されている。第23巻初版の「凡例」では〈これまで第何篇と呼ばれてゐましたが、次篇第二十四篇を一と切りとして、今後は第何巻と呼ぶことに改められ、且つ全十二巻づつに各別個の表題を付することとなりました〉として、「霊主体従」「如意宝珠」「海洋万里」「舎身活躍」「真善美愛」という題名が発表されている。また、第24巻初版の「凡例」では〈前篇の凡例に於て、本篇を一切りとして『第一巻』『第二巻』という風に呼ぶこととなつたと述べておきましたが、その後十二支を以て呼ぶことに変更されました〉と発表されている。
- ↑ 第44巻初版(大正13年8月18日発行)の「序」(大正11年12月9日口述者)には〈二十一節原稿用紙一千二百四十枚です〉と印刷されており「章」ではなく「節」と呼ばれている。ただし目次や本文では「章」になっている。