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2019年5月14日 (火) 14:54時点における最新版
仙聖郷（せんせいきょう）は、
本項は村としての仙聖郷について解説する。
概要
- 初出：第65巻第19章「谿の途」#
- 第65巻だけに出る。
- 仙聖山の南麓に仙聖郷がある。[2]
- 家が50～60軒の村。先祖代々ウラル教を信仰している。[3]
- 仙聖郷から7～8里離れたところに虎熊山がある。[4]
住民
次は住民ではないが、テーラの手下。
主なエピソード
第65巻第19～23章で仙聖郷が舞台となる。
夫バータラ（村長）を亡くしたスマナー姫は、意地悪い従弟のテーラが家で主人顔するため嫌になり、白骨堂で自殺しようとしたところ、三五教の宣伝使・三千彦に助けられた。テーラは20～30人の青年隊を家に集め、スマナーが行方不明になったため、財産は親戚の自分のものだと告げる。しかし青年隊のタークがスマナー姫の書き置きを読んでみると、それはテーラの悪事を告発するものだった。テーラは裏山に待機させておいた捕手（役人）数百人を呼び出す（実は虎熊山の盗人に変装させたもの）。タークたちはテーラが財産を手に入れるのを阻止するため、スマナー姫を探す。〔第65巻第18章「白骨堂」#～第20章「熊鷹」#〕
そこへスマナー姫と三千彦が現れた。テーラは慌てて逃げ出す。捕手の頭キングレスは、三千彦の宣伝歌で改心し、罪を自白する。そのとき大地が震動し、虎熊山の火山が爆発した。溶岩が降ってくるが、スマナー姫の館を始め、仙聖郷の家には一個も当たらなかった。感謝の祭典を開いた後、三千彦はエルサレムへ向け旅立ち、スマナー姫はその後を見え隠れについて行った。バータラ家の財産は全部社会公共のために捧げられ、エルサレムの宮や村人に寄贈され、キングレスたち改心した泥棒たちはこの村に住み農業に従事することになった。〔第65巻第21章「仙聖郷」#～第23章「義侠」#〕
脚注
- ↑ 仙聖山が月の国にあるので、その南麓にある仙聖郷も月の国にあると思われる。三千彦の歌に「フサの国をば横断し 漸く茲に来て見れば 音に名高き仙聖郷」〔第65巻第21章「仙聖郷」#〕とあるので、月の国の中でもフサの国に近いところにあるのではないかと思われる。
- ↑ 仙聖山の麓に仙聖郷があり、また仙聖郷の北に仙聖山があるので、つまり南麓にあることになる。第65巻第19章「谿の途」#：「此処は仙聖山の麓の仙聖郷と申まして、此世の楽土と称へられた秘密郷で厶いますが」、第65巻第22章「均霑」#：「此処は名に負ふ秘密郷 北に仙聖山を控へ 東に虎熊の山聳え立ち」
- ↑ 第65巻第18章「白骨堂」#：スマナーのセリフ「妾の村は五六十軒の小在所で厶いますが、先祖代々からウラル教を信じて居りますので」
- ↑ 第65巻第22章「均霑」#：「熔岩は七八里隔てた此地点まで遠慮会釈もなく降りくるその凄じさ」
