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第1巻の初版は大正10年(1921年)12月30日に発行された。その後の版と比較し、次のようないくつかの特徴がある。 | |||
* 名称は「第一巻」ではなく「'''第一篇'''」である。第24巻までは「巻」ではなく「篇」と呼ばれていた。→詳細は「[[霊界物語の輯巻篇章#階層構造の名称変更]]」 | |||
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* 巻末の'''「附記 霊界物語に就て」は初版には掲載されていない'''。何版から掲載されるようになったのかは不明だが、六版(大正14年2月発行)には掲載されている。 | |||
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* 第1篇 初版 {{ndldl|914220}} | |||
* 第1巻 六版 {{ndldl|924494}} | |||
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== 脚注 == | == 脚注 == |
2025年3月9日 (日) 09:42時点における最新版
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霊界物語第1巻(れいかいものがたり だい1かん)は、出口王仁三郎の著書。霊界物語の1番目、霊主体従の1番目の巻。別名・霊主体従子の巻。
概要
- 口述日:第12章までは大正10年2月・3月に発表された「回顧録」を加筆訂正したもの。第13章以降は同10年10月18日~26日に口述。
- 口述地:松雲閣(綾部)
- 筆録者:外山豊二、加藤新子(加藤明子)、桜井重雄、谷口清治(谷口雅春)の4人
- 発行日・校正日 →「霊界物語の戦前発行各版の発行日と校正日」
あらすじ
前半は出口王仁三郎が明治31年に高熊山で一週間の霊的修行を行い、幽界・神界を探検した時に目撃した出来事。後半は太古の地上神界で邪神が「玉」を手に入れるための闘争のドラマ。
- 第1~19章
- 上田喜三郎(王仁三郎の幼名)は木花咲耶姫の使者・松岡芙蓉仙人に導かれ霊界へ。幽庁の大王と面会。幽界(地獄界)と神界(天界)を探検旅行する。
- 第20~21章
- 天地の剖判を目撃し、日地月の発生、大地の修理固成の様子を見た後、地上神界のドラマへと移る。
- 第22~36章
- 地上神界で、竜宮城を占領して「麻邇の珠」(潮満の珠、潮干の珠)を手に入れるため邪神が闘争を起こし、神軍と魔軍の大戦争となる。その後「真澄の珠」と合わせて三個の宝珠をめぐる争奪戦になる。
- 第37~50章
- 黄金水の十二個の玉を、邪神の竹熊一派が奪い取ろうとする。奸侫邪智を尽くして10個を手に入れるが、戦闘の末、竹熊は死んでしまう。
主な登場人物
第19章までに登場
- 上田喜三郎:後の出口王仁三郎。(第10~11章では「三ツ葉様」とも呼ばれている)
- 松岡芙蓉仙人:木花咲耶姫の神使。喜三郎を高熊山修行に導く。
- 幽庁の大王
- 金勝要神
- 産土の神:小幡神社の祭神(開化天皇)。
- 盲目の神使
第20章以降に登場
【邪神】
【黄金水の十二個の玉を保管した竜宮城の従臣12人】
- 田依彦:白色の玉(第39章で奪われる)
- 玉彦:黒色の玉(第40章で奪われる)
- 芳彦:紫色の玉(第41~42章で奪われる)
- 神彦:黄色の玉(第41~42章で奪われる)
- 鶴若:赤色の玉(第43章で奪われる)
- 亀若:緑色の玉(第44章で奪われる)
- 倉高(高倉):色不明(第41~42章で奪われる)
- 杉生彦:色不明(第41~42章で奪われる)
- 高杉別:瑠璃光色の玉(奪われるのを危惧し第46章で地中海の一つ島に隠す)
- 森鷹彦(森高彦):色不明(奪われるのを危惧し第46章で大八洲彦命に献上)
- 猿彦:色不明(第41~42章で奪われる)
- 時彦:黄金の玉(第45章で奪われる)
篇章
初版

第1巻の初版は大正10年(1921年)12月30日に発行された。その後の版と比較し、次のようないくつかの特徴がある。
- 名称は「第一巻」ではなく「第一篇」である。第24巻までは「巻」ではなく「篇」と呼ばれていた。→詳細は「霊界物語の輯巻篇章#階層構造の名称変更」
- 神諭の抜粋が掲載されていた。第13章以降(第12章までは「回顧録」を加筆訂正したもの)の章題の直後や、章末、または本文の間に、本文より小さい活字で数行、その章に関係ありそうな大本神諭・伊都能売神諭の一部が抜粋され掲載されていた。その理由は「凡例」に〈筆録者が仮に「表の神諭」と対照するに便なるやうにした〉と記されている。何版まで掲載されていたのかは不明だが、六版(大正14年2月発行)には掲載されていない。
- 「基本宣伝歌」は初版には掲載されていない。何版から掲載されるようになったのかは不明だが、六版(大正14年2月発行)には掲載されている。
- 巻末の「附記 霊界物語に就て」は初版には掲載されていない。何版から掲載されるようになったのかは不明だが、六版(大正14年2月発行)には掲載されている。