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+ | * 岩彦は6人の中のリーダー格で、「宣伝使長」と呼ばれる場合もある<ref>{{rm|13|5|同志打}}:「然し岩彦の<b>宣伝使長</b>は、お化物の舌の上に乗せられて居つて」など。</ref>。 | ||
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+ | * [[春公]]という生き別れた弟がいる。[[テームス峠]]のバラモン教の関所の関守をしていた。結局、兄とは再会できていない。<ref>{{rm|40|16|春駒}}:[[春公]]のセリフ「私の兄は岩彦と申しまして、少し腰の屈んだ男で厶います。ウラル彦の神様の命令に依つて、音彦、梅彦等といふ神司と竜宮島へ渡つたきり、今に何の消息も厶いませぬ」、「あのヤツコスは私の兄の岩彦で厶いましたか。噂は聞いて居りましたが、まだ会つた事はありませぬ。同じバラモンの内に居りながら、余り所を隔てて居るので、それとは知らずに居りました」</ref> | ||
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+ | 第13~15巻で岩彦が単独で行動することはない。半ダース宣伝使全般のエピソードは「[[半ダース宣伝使#主なエピソード]]」を見よ。 | ||
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+ | * 岩彦は[[照国別]]一行(他に弟子の[[照公]]、[[梅公]])と共に、清春山の岩窟を出た。[[ライオン河]]の手前の[[クルスの森]]で休憩した。するとバラモン軍の[[片彦]]将軍が率いる騎馬隊が現れた。[[イソ館]]へ向かって進撃中である。それを阻止するため、照国別は宣伝歌を歌う。すると騎馬隊は照国別らを踏み殺そうとする。岩彦は金剛杖を振り回しながら突撃し、馬の脚を殴ると、バラモン軍は逃げ出した。岩彦をそれを追いかける。すると[[釘彦]]将軍が率いる騎馬隊が現れ、岩彦目がけて弓を射る。岩彦は身体一面矢に刺されてしまった。その時、数十頭の唐獅子が現れた。一番大きな獅子に大男が跨がり、眉間から神光を発射しながら、釘彦の部隊に向かって突っ込む。バラモン軍は逃げ去った。その大男は[[時置師神]](杢助)だった。時置師神は岩彦に「今後は決して乱暴なことをしてはならない。暴力で敵と戦うことは神慮に反する」と諫める。そして「汝はこれからこの獅子に跨がり、ライオン河を渡り、黄金姫・清照姫の危難を救え」と命じて去った。この時置師神の正体は実は[[木花姫命]]だった<ref>{{rm|40|7|文珠}}:「今杢助と現はれたのは、其実は五六七大神の命に依り、木花姫命が仮りに杢助の姿を現はし、岩彦の危難を救はれたのである」</ref>)。これより岩彦は[[月の国]]を獅子の助けによってあちこちに変幻出没し、三五教の危難を救い守ることとなった。〔{{rm|40|6|仁愛の真相}}~{{rms|40|7|文珠}}〕 | ||
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2022年10月14日 (金) 14:08時点における最新版
この項目では、半ダース宣伝使の一員の岩彦について説明しています。その他の岩彦については「岩彦 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
岩彦(いわひこ)は、霊界物語に登場する人物。ウラル教の半ダース宣伝使の一員。改心して三五教の宣伝使となる。第13巻以降に登場する。第39~40巻では「ヤッコス」と名乗り清春山の岩窟にバラモン教信者として潜入する。
半ダース宣伝使全般に関することは「半ダース宣伝使」を見よ。本項では岩彦に関することを中心に記す。
概要
- 初出:第13巻第2章「波斯の海」#(岩彦)、第39巻第15章「焼糞」#(ヤッコス)
- 登場するのは主に第13~15巻と、第39~40巻である。
- 第13~14巻では「岩公」とも呼ばれている。(ただし「岩公」という人物は他にもいる→「岩公」)
- 「仏者の所謂文珠菩薩は岩彦の宣伝使の霊である」[1]。 →「文珠菩薩」
- 岩彦は6人の中のリーダー格で、「宣伝使長」と呼ばれる場合もある[2]。
- 頑固な性格で、「岩より堅い岩彦」[3]などと称されている。
- 少し腰が曲がっている。[4]
- 6人のうち鷹彦だけはもともと三五教の宣伝使で、その正体を隠してウラル教の宣伝使になっていた。他の5人のうち岩彦だけはなかなか三五教に帰順せず、改心が一番最後になった(改心したのは第13巻第21章「本霊」#)
- 「ヤッコス」と名乗ったのは、コーカス山のヤッコスの子孫だと称したからである[5]。 →「ヤッコス」
- 春公という生き別れた弟がいる。テームス峠のバラモン教の関所の関守をしていた。結局、兄とは再会できていない。[6]
主なエピソード
第13~15巻で岩彦が単独で行動することはない。半ダース宣伝使全般のエピソードは「半ダース宣伝使#主なエピソード」を見よ。
ここでは第39~40巻の、岩彦が「ヤッコス」と名乗って活躍するエピソードのみを記す。
- 岩彦は「ヤッコス」と名乗り、神様の内命によって清春山の岩窟(バラモン教の大足彦の拠点がある)にバラモン教の信者となって潜入し、バラモン教の行動を調査していた[7]。照国別(旧名は梅彦。半ダース宣伝使の一員)一行4人(他に菖蒲、照公、梅公)が岩窟にやって来て落とし穴に落ちた時、岩彦は正体を同僚のバラモン兵たちに告白し、照国別一行を救出する(梅彦とは久しぶりの再会[8])。〔第39巻第16章「親子対面」#〕
- 岩彦は照国別一行(他に弟子の照公、梅公)と共に、清春山の岩窟を出た。ライオン河の手前のクルスの森で休憩した。するとバラモン軍の片彦将軍が率いる騎馬隊が現れた。イソ館へ向かって進撃中である。それを阻止するため、照国別は宣伝歌を歌う。すると騎馬隊は照国別らを踏み殺そうとする。岩彦は金剛杖を振り回しながら突撃し、馬の脚を殴ると、バラモン軍は逃げ出した。岩彦をそれを追いかける。すると釘彦将軍が率いる騎馬隊が現れ、岩彦目がけて弓を射る。岩彦は身体一面矢に刺されてしまった。その時、数十頭の唐獅子が現れた。一番大きな獅子に大男が跨がり、眉間から神光を発射しながら、釘彦の部隊に向かって突っ込む。バラモン軍は逃げ去った。その大男は時置師神(杢助)だった。時置師神は岩彦に「今後は決して乱暴なことをしてはならない。暴力で敵と戦うことは神慮に反する」と諫める。そして「汝はこれからこの獅子に跨がり、ライオン河を渡り、黄金姫・清照姫の危難を救え」と命じて去った。この時置師神の正体は実は木花姫命だった[9])。これより岩彦は月の国を獅子の助けによってあちこちに変幻出没し、三五教の危難を救い守ることとなった。〔第40巻第6章「仁愛の真相」#~第7章「文珠」#〕
- 生き別れた弟の春公は、ヤッコスに関して照国別に次のような噂話を語っている。──ライオン河の川上に「天幽窟」という樹木の茂った人間が寄りつかない大秘密郷があり、そこにライオンが何百何千頭も棲んでいる。そのためそこを「ライオン窟」とも呼び、この川をライオン河と呼ぶようになった。昨春、ヤッコスという男がこの川を渡る時、川上にいた唐獅子の子が2匹、川に落ちて流されて来た。ヤッコスはその獅子の子を川から救い、背に負って天幽窟まで送り届けた。それから獅子がヤッコスを守護して、ヤッコスの身に危難が迫った時は、どこからかライオンが沢山現れて危難を救うようになった。それを聞いた清春山の大足別が、そんな男が部下にいたら何かの時に役に立つと思い、ヤッコスを自分の家来にした。昨日も文珠菩薩が獅子に乗ってテームス峠の関所を越えたということを聞いた。このヤッコスが自分の兄なら本当に嬉しいことだ──。〔第40巻第17章「天幽窟」#〕
脚注
- ↑ 第40巻第7章「文珠」#
- ↑ 第13巻第5章「同志打」#:「然し岩彦の宣伝使長は、お化物の舌の上に乗せられて居つて」など。
- ↑ 第13巻第2章「波斯の海」#
- ↑ 第40巻第16章「春駒」#:春公のセリフ「私の兄は岩彦と申しまして、少し腰の屈んだ男で厶います」
- ↑ 第39巻第16章「親子対面」#:レールのセリフ「貴様は三五教の間者だらう、コーカス山のヤツコスの子孫だなんて吐してけつかつたが」
- ↑ 第40巻第16章「春駒」#:春公のセリフ「私の兄は岩彦と申しまして、少し腰の屈んだ男で厶います。ウラル彦の神様の命令に依つて、音彦、梅彦等といふ神司と竜宮島へ渡つたきり、今に何の消息も厶いませぬ」、「あのヤツコスは私の兄の岩彦で厶いましたか。噂は聞いて居りましたが、まだ会つた事はありませぬ。同じバラモンの内に居りながら、余り所を隔てて居るので、それとは知らずに居りました」
- ↑ 第39巻第16章「親子対面」#:岩彦のセリフ「俺は三五教の岩彦といふ宣伝使だ。神様の内命に依つて貴様等の行動を調査してゐるのを知らぬのかい」、「実の所は三五教の宣伝使岩彦命だ。大神様の内命に依つて、此岩窟へ信者と化けこみ、今迄時を待つてゐたのだ」
- ↑ 第39巻第16章「親子対面」#:「ヤア梅彦、久し振だつたねい、こんな所で会はうとは夢にも思はなかつたよ」
- ↑ 第40巻第7章「文珠」#:「今杢助と現はれたのは、其実は五六七大神の命に依り、木花姫命が仮りに杢助の姿を現はし、岩彦の危難を救はれたのである」