「高山彦 (黒姫の夫)」の版間の差分
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'''高山彦'''(たかやまひこ)は、[[霊界物語]]に登場する人物。[[黒姫]]の夫。 | '''高山彦'''(たかやまひこ)は、[[霊界物語]]に登場する人物。[[黒姫]]の夫。 | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
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* 福禄寿(または寿老人)のように頭が長い。<ref>{{rm|18|9|朝の一驚}}:[[梅公]]の歌「'''福禄寿'''の様なハズバンド 高山彦の目の前で 手柄話を諄々と 並べ立つれば黒姫も」、{{rm|17|7|枯尾花}}:[[夏彦]]の歌「'''長い頭の寿老人'''さま 高山彦を婿に持ち」、{{rm|45|6|唖忿}}:[[五三公]]のセリフ「そして黒姫には高山彦といふ'''頭の長い'''ハズバンドがあつたと云ふ事です」</ref> | * 福禄寿(または寿老人)のように頭が長い。<ref>{{rm|18|9|朝の一驚}}:[[梅公]]の歌「'''福禄寿'''の様なハズバンド 高山彦の目の前で 手柄話を諄々と 並べ立つれば黒姫も」、{{rm|17|7|枯尾花}}:[[夏彦]]の歌「'''長い頭の寿老人'''さま 高山彦を婿に持ち」、{{rm|45|6|唖忿}}:[[五三公]]のセリフ「そして黒姫には高山彦といふ'''頭の長い'''ハズバンドがあつたと云ふ事です」</ref> | ||
* [[黒姫]]の夫であるが、「ハズバンド」(英語 husband 夫の意)と表現されることも多い。<ref>【例】{{rm|19|3|}}:[[黒姫]]のセリフ「それでこそ妾の立派な'''ハズバンド'''だ」</ref> | * [[黒姫]]の夫であるが、「ハズバンド」(英語 husband 夫の意)と表現されることも多い。<ref>【例】{{rm|19|3|}}:[[黒姫]]のセリフ「それでこそ妾の立派な'''ハズバンド'''だ」</ref> | ||
* 黒姫の3人目の夫か? 「三世の夫」という記述がある。{{rm|17|7|枯尾花}}:「(黒姫は)天狗の鼻の高山彦を '''三世の夫''' | * 黒姫の3人目の夫か? 「三世の夫」という記述がある。{{rm|17|7|枯尾花}}:「(黒姫は)天狗の鼻の高山彦を '''三世の夫'''と定めてゆ」。「親子は一世、夫婦は二世、主従は三世」<ref>{{rm|8|35|一二三世}}</ref>という三五教の教えがあるが、その用法で考えると「三世の夫」とは3人目の夫ということになる。 | ||
* 年齢は黒姫と同年輩である。第24巻([[竜宮島 (豪州)|竜宮島]]が舞台)には「夫婦何れも五十の坂を四つ五つ越えたる年輩」<ref>{{rm|24|4|一島の女王}}</ref>と記されている。 | * 年齢は黒姫と同年輩である。第24巻([[竜宮島 (豪州)|竜宮島]]が舞台)には「夫婦何れも五十の坂を四つ五つ越えたる年輩」<ref>{{rm|24|4|一島の女王}}</ref>と記されている。 | ||
* {{rm|17|7|枯尾花}}の高山彦の歌によると──高山彦は[[フサの都]]で生まれた。妻子を捨てて、[[ウラナイ教]]の本部がある[[北山村]]へ行く(なぜ妻子を捨てたのか、なぜ北山村に行ったのかは不明)。そこで高姫にうまく説き諭され、ウラナイ教の信者となる。 | * {{rm|17|7|枯尾花||a571}}の高山彦の歌によると──高山彦は[[フサの都]]で生まれた。妻子を捨てて、[[ウラナイ教]]の本部がある[[北山村]]へ行く(なぜ妻子を捨てたのか、なぜ北山村に行ったのかは不明)。そこで高姫にうまく説き諭され、ウラナイ教の信者となる。 | ||
* [[玉治別]] | * {{rm|33|21|峯の雲||a042}}の高山彦の歌によると──高山彦は[[コーカス山]]で生まれた。父は[[千代彦]]([[大気津姫]]に仕える[[ヤッコス]])、母は[[万代姫]]。コーカス山に[[三五教]]の宣伝使たちが現れ([[第11巻]])、父母は[[大気津姫]](ウラル姫)に従い[[アーメニヤ]]に逃げた。3人の兄弟がおり、兄が家を継いだため、弟の高山彦は自由に行動できた。夜、館を脱け出し、女を連れて[[フサの国]]へ旅立った。途中、[[新井峠]]を越える時に、谷に架かった丸木橋から足を踏み外して、二人は谷底に落ちてしまった。たまたま杣人が通りがかり高山彦は命を助けられた。しかし連れの女([[お里]])の姿は見えなかった。どうやら激流に流されてしまったようだ。高山彦は失意した。だが、[[柏井川]]に架かる橋の袂で、夜、お里に顔がよく似た女に出会う(これが[[黒姫]])。二人は惹かれ合い、そのまま傍らの林の中に入って抱き合った。そこへ突然人の足音がけたたましく聞こえて来た。高山彦は驚いてそのままその場を逃げ去ってしまう。その後、[[フサの国]]をあちらこちらとさまよい、もしや[[お里]]は生きてはいないかと探し回ったが消息は掴めなかった。 | ||
* [[玉治別]](旧名:田吾作)は、高山彦と[[黒姫]]が[[柏井川]]の林の中で抱き合った時に出来た子供である。 →「[[黒姫]]」「[[玉治別]]」を見よ | |||
* [[第64巻]]で黒姫的人物は「[[菖蒲のお花]]」という名前で登場するが、高山彦的人物は同じ「高山彦」という名で登場する(ただしお花の夫とは書いていない)<ref>第64巻で「高山彦」の名は次の1回だけ出る。{{rm|64a|19|祭誤}}:「あとには[[曲彦]]、[[寅子|虎島寅子]]、[[菖蒲のお花]]、[[久之助|虎島久之助]]、'''高山彦'''等が首を鳩めて協議を凝して居る」</ref>。 | * [[第64巻]]で黒姫的人物は「[[菖蒲のお花]]」という名前で登場するが、高山彦的人物は同じ「高山彦」という名で登場する(ただしお花の夫とは書いていない)<ref>第64巻で「高山彦」の名は次の1回だけ出る。{{rm|64a|19|祭誤}}:「あとには[[曲彦]]、[[寅子|虎島寅子]]、[[菖蒲のお花]]、[[久之助|虎島久之助]]、'''高山彦'''等が首を鳩めて協議を凝して居る」</ref>。 | ||
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[[錦の宮]]に納められた[[麻邇宝珠]]5個のうち、4個が石コロとすり替えられていることが判明する<ref>{{rm|27|5|玉調べ}}</ref>(これは素尊の神慮による仕組)。玉照姫は高姫に、4個の玉を探して持ち帰ったら汝を教主に任じ、高山彦と黒姫を左守・右守に任ずる、と告げる。高姫は喜ぶが、高山彦は欲に呆けた高姫と黒姫に愛想を尽かし、黒姫を離縁して家を出て行ってしまう。〔{{rm|27|6|玉乱}}~{{rms|27|7|猫の恋}}〕 | [[錦の宮]]に納められた[[麻邇宝珠]]5個のうち、4個が石コロとすり替えられていることが判明する<ref>{{rm|27|5|玉調べ}}</ref>(これは素尊の神慮による仕組)。玉照姫は高姫に、4個の玉を探して持ち帰ったら汝を教主に任じ、高山彦と黒姫を左守・右守に任ずる、と告げる。高姫は喜ぶが、高山彦は欲に呆けた高姫と黒姫に愛想を尽かし、黒姫を離縁して家を出て行ってしまう。〔{{rm|27|6|玉乱}}~{{rms|27|7|猫の恋}}〕 | ||
[[黒姫]]は、高山彦が[[竜宮島 (豪州)|竜宮島]]か[[筑紫島]]へ逃げ去ったと聞いて<ref>{{rm|27|7|猫の恋}}の章末:「黒姫は高山彦が竜宮島又は筑紫の島に逃げ去りしと聞き、一方は玉の詮議を兼ねて夫の行衛を捜査すべく聖地を後に、三人の供者を従へ出発する事となつた」</ref>、後を追う。筑紫島へ渡り、高山彦を探す。[[火の国]]に高山彦がいると聞いて火の国まで行くが、それは人違いだった([[高国別]]が「高山彦」という別名を名乗っていた)<ref>{{rm|33|20|昔語}}:「黄金の玉の行方をば 尋ね彷徨ひ高山彦の 夫の後を尋ねつつ 火の国都に来て見れば 高国別の神司 高山彦と名乗らせて 住まはせ玉ひし尊さよ」</ref> <ref>{{rm|35|24|歓喜の涙}}:玉治別のセリフ「本年三十五才の屈強盛りの活津彦根神様が高国別と御名乗り遊ばし、表向は高山彦と呼ばれて御座るのですから、あなたの御主人とは全く同名異人ですよ」</ref>。〔[[第34巻]]・[[第35巻]]〕 | |||
実は高山彦は、[[綾の聖地]]の伊勢屋の奥座敷に下女の「虎」と隠れて遊んでいた。<ref>{{rm|33|20|昔語}}:高姫のセリフ「肝腎の目的物たる高山彦さまは、灯台下は真暗がり、足許の伊勢屋の奥座敷にかくれて居られましたのも御存じなく」、黒姫のセリフ「よい年をして居つて伊勢屋の下女と何とか彼とか」</ref> <ref>{{rm|34|2|孫甦}}:孫公が神懸かりして歌った歌「命に替へた高山彦さまは 伊勢屋の娘の虎さまと 意茶つき廻つて酒を呑み 意気揚々と今頃は 石の肴を前に据ゑ 固い約束岩の判 石に証文書き並べ いよいよ真の夫婦ぞと 朝から晩迄楽んで 意茶つき暮す面白さ」</ref> <ref>{{rm|35|24|歓喜の涙}}:玉治別のセリフ「実は高山彦さまが、筑紫の島へ渡ると捨台詞を使つて、あなたにお別れになりました。私もさうだと思つて居つた所、豈計らむや、高山彦さまは伊勢屋の奥座敷にかくれて暫く御座つたさうですが、黒姫さまがいよいよ自転倒島を立たれた時分から、ヌツと顔を出し、毎日日日錦の宮へ御出勤になつて居られますよ」</ref> | 実は高山彦は、[[綾の聖地]]の伊勢屋の奥座敷に下女の「虎」と隠れて遊んでいた。<ref>{{rm|33|20|昔語}}:高姫のセリフ「肝腎の目的物たる高山彦さまは、灯台下は真暗がり、足許の伊勢屋の奥座敷にかくれて居られましたのも御存じなく」、黒姫のセリフ「よい年をして居つて伊勢屋の下女と何とか彼とか」</ref> <ref>{{rm|34|2|孫甦}}:孫公が神懸かりして歌った歌「命に替へた高山彦さまは 伊勢屋の娘の虎さまと 意茶つき廻つて酒を呑み 意気揚々と今頃は 石の肴を前に据ゑ 固い約束岩の判 石に証文書き並べ いよいよ真の夫婦ぞと 朝から晩迄楽んで 意茶つき暮す面白さ」</ref> <ref>{{rm|35|24|歓喜の涙}}:玉治別のセリフ「実は高山彦さまが、筑紫の島へ渡ると捨台詞を使つて、あなたにお別れになりました。私もさうだと思つて居つた所、豈計らむや、高山彦さまは伊勢屋の奥座敷にかくれて暫く御座つたさうですが、黒姫さまがいよいよ自転倒島を立たれた時分から、ヌツと顔を出し、毎日日日錦の宮へ御出勤になつて居られますよ」</ref> | ||
黒姫は若い時、たまたま出会った男と一夜を共にし男の子([[玉治別]])を産んだ。その男とはその夜限りだったが、実はそれが高山彦だったことが判明する。(そうとは知らずに高山彦と黒姫は結婚していた)<ref>{{rm|33|21|峯の雲}}:「玉治別よ黒姫よ 高山彦は汝が父ぞ 汝が昔の夫ぞや」</ref> →詳細は「[[黒姫]]」 | |||
== 外部リンク == | |||
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== 脚注 == | == 脚注 == | ||
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[[Category:霊界物語の人物]] | [[Category:霊界物語の人物]] | ||