「玉治別」の版間の差分

 
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[[ファイル:霊界物語熊野・琉球にまつわる主な人物系図.jpg|thumb|霊界物語における熊野と琉球にまつわる主な人物の系図]]
[[ファイル:霊界物語熊野・琉球にまつわる主な人物系図.jpg|thumb|霊界物語における熊野と琉球にまつわる主な人物の系図]]


* 初出:{{rm|6|44|俄百姓}}(田吾作)、{{rm|21|2|夢の懸橋}}(玉治別に改名)
* 初出:{{rm|20|3|山河不尽}}(田吾作)、{{rm|21|2|夢の懸橋}}(玉治別に改名)
* 性格は、慌て者。<ref>{{rm|20|6|梅花の痣}}:「田吾作は性来の慌者」</ref>
* 性格は、慌て者。<ref>{{rm|20|6|梅花の痣}}:「田吾作は性来の慌者」</ref>
* 年齢は35歳。<ref>{{rm|35|24|歓喜の涙}}:玉治別のセリフ「ハイ、当年三十五歳になりました」</ref>
* 年齢は35歳。<ref>{{rm|35|24|歓喜の涙}}:玉治別のセリフ「ハイ、当年三十五歳になりました」</ref>
* 幼名は「'''富士咲'''(ふじさく)」。名の由来は、背中の真ん中に富士山の形の白いアザがあり、これは木花咲耶姫に因縁がある子供だろうということで、母親([[黒姫]])が名付けた。<ref>{{rm|35|24|歓喜の涙}}:黒姫のセリフ「私の捨てた子には、背中の正中に富士の山の形が、白い痣で出て居つた筈だ。これは全く木花咲耶姫さまの因縁のある子供だからといつて'''富士咲'''といふ名をつけておいたのだが」、玉治別のセリフ「私の小さい時は'''富士咲'''と申しました」</ref>
* 幼名は「'''富士咲'''(ふじさく)」。名の由来は、背中の真ん中に富士山の形の白いアザがあり、これは木花咲耶姫に因縁がある子供だろうということで、母親([[黒姫]])が名付けた。<ref>{{rm|35|24|歓喜の涙}}:黒姫のセリフ「私の捨てた子には、背中の正中に富士の山の形が、白い痣で出て居つた筈だ。これは全く木花咲耶姫さまの因縁のある子供だからといつて'''富士咲'''といふ名をつけておいたのだが」、玉治別のセリフ「私の小さい時は'''富士咲'''と申しました」</ref>
* 玉治別は捨て子である。生まれてすぐに捨てられた。産みの父母は誰だか分からなかったが、母は[[黒姫]]({{rm|35|24|歓喜の涙}}で判明)、父は[[高山彦]]({{rm|33|21|峯の雲}}で判明)だと判明する(→出生の経緯は「[[黒姫]]」「[[高山彦]]」を見よ)。玉治別は[[フサの国]]の[[高井ケ岳]]の山麓にある[[高井の村]]に住む人子の司の[[高依彦]]・[[高依姫]]夫婦に育てられた。15歳の春に、家に賊が侵入して両親と共に拉致され、[[高井ケ岳]]の山塞に連れて行かれた。山塞を逃げ出し、義父母を救い出そうとするが、すでに義父母は[[木花姫命]]に助けられ帰宅しており、無事再会した。やがて義父母の間に[[玉春別]]という男の子が生まれた。富士咲は義父母の許しを得て真の父母を探すため家を出る。[[月の国]]、[[オノコロ島]]へと渡り、[[宇都山村]]の[[春助]]に子がいなかったため養子となる。<ref>この略歴は{{rm|33|20|昔語}}の玉治別の回顧歌による。</ref>
* 玉治別は捨て子である。生まれてすぐに捨てられた。産みの父母は誰だか分からなかったが、母は[[黒姫]]({{rm|35|24|歓喜の涙}}で判明)、父は[[高山彦]]({{rm|33|21|峯の雲}}で判明)だと判明する(→出生の経緯は「[[黒姫]]」「[[高山彦 (黒姫の夫)|高山彦]]」)。玉治別は[[フサの国]]の[[高井ケ岳]]の山麓にある[[高井の村]]に住む人子の司の[[高依彦]]・[[高依姫]]夫婦に育てられた。15歳の春に、家に賊が侵入して両親と共に拉致され、[[高井ケ岳]]の山塞に連れて行かれた。山塞を逃げ出し、義父母を救い出そうとするが、すでに義父母は[[木花姫命]]に助けられ帰宅しており、無事再会した。やがて義父母の間に[[玉春別]]という男の子が生まれた。富士咲は義父母の許しを得て真の父母を探すため家を出る。[[月の国]]、[[オノコロ島]]へと渡り、[[宇都山村]]の[[春助]]に子がいなかったため養子となる。<ref>この略歴は{{rm|33|20|昔語}}の玉治別の回顧歌による。</ref>


== 関係の深い人物 ==
== 関係の深い人物 ==
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* [[お勝]]:妻。天の真浦と国依別の妹。
* [[お勝]]:妻。天の真浦と国依別の妹。
* [[黒姫]]:実母。
* [[黒姫]]:実母。
* [[高山彦]]:実父。
* [[高山彦 (黒姫の夫)|高山彦]]:実父。
* [[高依彦・高依姫]]:育ての父母。[[フサの国]]の[[高井の村]]の司。
* [[高依彦・高依姫]]:育ての父母。[[フサの国]]の[[高井の村]]の司。
* [[玉春別]]:高依彦夫婦の実子。
* [[玉春別]]:高依彦夫婦の実子。
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一行3人は[[亀山]]の[[珍の館]]に立ち寄り、[[高熊山]]の岩窟を参拝し、進んで行った。途中で6人の盗人([[遠州・雲州・甲州・三州・駿州・武州|遠雲甲三駿武]])に出会い、玉治別が諭して自分の子分にしてしまう。〔ここまで、{{rm|21|2|夢の懸橋}}~{{rms|21|4|砂利喰}}〕
一行3人は[[亀山]]の[[珍の館]]に立ち寄り、[[高熊山]]の岩窟を参拝し、進んで行った。途中で6人の盗人([[遠州・雲州・甲州・三州・駿州・武州|遠雲甲三駿武]])に出会い、玉治別が諭して自分の子分にしてしまう。〔ここまで、{{rm|21|2|夢の懸橋}}~{{rms|21|4|砂利喰}}〕


[[アルプス教]]の秘密書類を手に入れ、[[杢助]]の家に寄り、[[津田の湖]]へ向かう。ここで3人は別々の道を行くことにする。[[竜国別]]は道を北に取って迂回して[[大谷山]]から、[[国依別]]は[[鼓の滝]]を越えて[[六甲山]]に登り、玉治別は[[津田の湖]]を舟で渡って、それぞれ[[高春山]]に向かうことにした。〔{{rm|21|5|言の疵}}~{{rms|21|8|津田の湖}}〕
[[アルプス教の秘密書類]]を手に入れ、[[杢助]]の家に寄り、[[津田の湖]]へ向かう。ここで3人は別々の道を行くことにする。[[竜国別]]は道を北に取って迂回して[[大谷山]]から、[[国依別]]は[[鼓の滝]]を越えて[[六甲山]]に登り、玉治別は[[津田の湖]]を舟で渡って、それぞれ[[高春山]]に向かうことにした。〔{{rm|21|5|言の疵}}~{{rms|21|8|津田の湖}}〕


子分にした元盗人6人が、仲間割れをして、3人が逃げ去った。玉治別は残り3人を舟に乗せ、漕いで高春山の山麓に向かう。すると途中で3人が態度を変えて、玉治別からアルプス教の秘密書類を奪おうとした。そこへ[[杢助]]と[[お初]]が舟に乗って現れ玉治別を救った。杢助・お初・玉治別は[[鷹依別]]が住む岩窟目指して高春山を登って行った。〔{{rm|21|8|津田の湖}}~{{rms|21|9|改悟の酬}}〕
子分にした元盗人6人が、仲間割れをして、3人が逃げ去った。玉治別は残り3人を舟に乗せ、漕いで高春山の山麓に向かう。すると途中で3人が態度を変えて、玉治別からアルプス教の秘密書類を奪おうとした。そこへ[[杢助]]と[[お初]]が舟に乗って現れ玉治別を救った。杢助・お初・玉治別は[[鷹依別]]が住む岩窟目指して高春山を登って行った。〔{{rm|21|8|津田の湖}}~{{rms|21|9|改悟の酬}}〕
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(時間的には第34~35巻が先に起きた出来事で、第33巻が後の出来事になる)
(時間的には第34~35巻が先に起きた出来事で、第33巻が後の出来事になる)


[[黒姫]]は消えた玉を探すため、また消えた夫・[[高山彦]]を探すため、[[筑紫島]]へ上陸した。玉治別は[[言依別命]]に命じられ、黒姫を[[綾の聖地]]に連れ帰るため、その後を追って行った<ref>{{rm|35|24|歓喜の涙}}:「実は高山彦さまが、筑紫の島へ渡ると捨台詞を使つて、あなたにお別れになりました(略)高山彦さまは伊勢屋の奥座敷にかくれて暫く御座つたさうですが、黒姫さまがいよいよ自転倒島を立たれた時分から、ヌツと顔を出し、毎日日日錦の宮へ御出勤になつて居られますよ。そこで言依別命様が聖地を立たれる時……黒姫さまが可哀相だから、お前御苦労だが宣伝旁筑紫の島へ行つて、黒姫さまをお迎へ申して来い、さうして夫婦和合して御神業にお仕へなさるやう取計らへ……との御命令で、はるばる貴女の後を慕うて此処まで参つたの御座います」</ref>。〔{{rm|34|8|暴風雨}}、{{rm|34|19|生命の親}}〕
[[黒姫]]は消えた玉を探すため、また消えた夫・[[高山彦 (黒姫の夫)|高山彦]]を探すため、[[筑紫島]]へ上陸した。玉治別は[[言依別命]]に命じられ、黒姫を[[綾の聖地]]に連れ帰るため、その後を追って行った<ref>{{rm|35|24|歓喜の涙}}:「実は高山彦さまが、筑紫の島へ渡ると捨台詞を使つて、あなたにお別れになりました(略)高山彦さまは伊勢屋の奥座敷にかくれて暫く御座つたさうですが、黒姫さまがいよいよ自転倒島を立たれた時分から、ヌツと顔を出し、毎日日日錦の宮へ御出勤になつて居られますよ。そこで言依別命様が聖地を立たれる時……黒姫さまが可哀相だから、お前御苦労だが宣伝旁筑紫の島へ行つて、黒姫さまをお迎へ申して来い、さうして夫婦和合して御神業にお仕へなさるやう取計らへ……との御命令で、はるばる貴女の後を慕うて此処まで参つたの御座います」</ref>(黒姫がかわいそうになり自発的に筑紫島へ向かったようなことも言っている<ref>{{rm|35|23|清交}}:玉治別の[[愛子姫]]に対するセリフ「高山彦さまはアフリカへ御渡りかと思ひきや、依然として聖地に現はれ、神さまに朝夕お仕へをして居られます。私はそれを見るにつけ、黒姫さまの御心根が可哀相になり、神素盞嗚大神さまのまします斎苑の館へ一旦参りまして、更めてここへ渡り、黒姫さまに巡り会つて、知らして上げたいと思ひ、宣伝を兼ねお迎へ旁参りましたので御座います」</ref>)。〔{{rm|34|8|暴風雨}}、{{rm|34|19|生命の親}}〕


玉治別は、虎公一行4人([[虎公]]、[[お愛]]、[[三公]]、[[孫公]])が[[スッポンの湖]]の大蛇を言向け和すのを手伝う。〔{{rm|35|10|夢の誡}}~{{rms|35|16|浮島の花}}〕
玉治別は、虎公一行4人([[虎公]]、[[お愛]]、[[三公]]、[[孫公]])が[[スッポンの湖]]の大蛇を言向け和すのを手伝う。〔{{rm|35|10|夢の誡}}~{{rms|35|16|浮島の花}}〕