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 かく論ずる時は、社会の智者学者輩またはその筋の人々より色眼鏡を掛けて見らるる時は、社会主義者、共産主義者と誤解さるる事もあろうと思うが、日本肇国の精神である以上は、如何ともする事は出来ない。誰が何と言っても皇運発展の為に現代世界的国家の経綸を根本変革して、祖先の遺風を顕彰すべき現代日本臣民が焦眉の急務なのである。
 かく論ずる時は、社会の智者学者輩またはその筋の人々より色眼鏡を掛けて見らるる時は、社会主義者、共産主義者と誤解さるる事もあろうと思うが、日本肇国の精神である以上は、如何ともする事は出来ない。誰が何と言っても皇運発展の為に現代世界的国家の経綸を根本変革して、祖先の遺風を顕彰すべき現代日本臣民が焦眉の急務なのである。
| 『皇道維新と経綸』「{{obc|B195502c21061|皇道維新に就て}}」(『[[大本史料集成]]』収録のもの) }}
| 『皇道維新と経綸』「{{obc|B195502c21061|皇道維新に就て}}」(『[[大本史料集成]]』収録のもの)<ref name="textmemo">この霊界物語ネット掲載のテキストは新仮名遣いに修正されている。また一部の漢字が平仮名に変更されている。</ref> }}


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 西欧にすぐれた文化がありながら、又個人としては立派な人が居り乍ら、段々国が衰へて来るのは、一口に言へば皇道がないからであり、大家族精神の重要性を知らないからである。何があつても、秩序と平和と幸福との、最大要件なる大家族精神が欠けて居ては万事休すさ。
 西欧にすぐれた文化がありながら、又個人としては立派な人が居り乍ら、段々国が衰へて来るのは、一口に言へば皇道がないからであり、大家族精神の重要性を知らないからである。何があつても、秩序と平和と幸福との、最大要件なる大家族精神が欠けて居ては万事休すさ。


 此点に於て、一君万民、神代ながらの大家族、『義は君臣にして情は即ち父子』なる我日本こそ、地上の天国神定の宗主国である、何彼と段々外国から習ひにも来るべき国である。威張るのではない『天に一日地に一君』の大家族で、統一、調和、平安の基礎は、其の中心に帰向し、真釣り合ふところにある、皇道と大家族精神を全世界へ普及拡充するのが、日本人の大使命で、これが世界の立て直しである。| 『昭和青年』昭和9年(1934年)4月号、[[出口日出麿]]「{{obc|B195502c2202118|皇道と大家族精神}}」(『[[大本史料集成]]』収録のもの) }}
 此点に於て、一君万民、神代ながらの大家族、『義は君臣にして情は即ち父子』なる我日本こそ、地上の天国神定の宗主国である、何彼と段々外国から習ひにも来るべき国である。威張るのではない『天に一日地に一君』の大家族で、統一、調和、平安の基礎は、其の中心に帰向し、真釣り合ふところにある、皇道と大家族精神を全世界へ普及拡充するのが、日本人の大使命で、これが世界の立て直しである。| 『[[昭和 (機関誌)|昭和]]』昭和9年(1934年)4月号、[[出口日出麿]]「{{obc|B195502c2202118|皇道と大家族精神}}」(『[[大本史料集成]]』収録のもの) }}


== 大家族精神運動 ==
== 大家族精神運動 ==
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思想的には唯物主義、社会的には資本主義の累禍により、人類は滔々として誤れる自由主義、個人主義に奔った、当然の帰結として所謂道徳は頽廃し、家族制度は崩壊に瀕してゐる、だが吾らは時代に逆行して再び封建治下に於ける道徳を高揚し、若くは封建的観念による家族制度を夢みやうといふではない、天運正に到って皇道世界を光被するの機は漸く熟するかの観がある、凡てのイズムはここに統合され、悉くの観念意識はここに清算され改められねばならぬ運命を有つ、此の時に当つて、皇道に立脚する、而して国家社会を構成する細胞たる『家族』を単位となす、新しき意味の団体主義こそは精神、物質両生活破綻の闇に彷徨する人類への炬火であり、軈ては次の時代の悦楽を享受すべき資格を約束するものと思惟される、吾らここに信ずる所あり、『大家族精神運動』を提唱し、吾らの全機構を挙げてこの指導精神の徹底を期せんとする
思想的には唯物主義、社会的には資本主義の累禍により、人類は滔々として誤れる自由主義、個人主義に奔った、当然の帰結として所謂道徳は頽廃し、家族制度は崩壊に瀕してゐる、だが吾らは時代に逆行して再び封建治下に於ける道徳を高揚し、若くは封建的観念による家族制度を夢みやうといふではない、天運正に到って皇道世界を光被するの機は漸く熟するかの観がある、凡てのイズムはここに統合され、悉くの観念意識はここに清算され改められねばならぬ運命を有つ、此の時に当つて、皇道に立脚する、而して国家社会を構成する細胞たる『家族』を単位となす、新しき意味の団体主義こそは精神、物質両生活破綻の闇に彷徨する人類への炬火であり、軈ては次の時代の悦楽を享受すべき資格を約束するものと思惟される、吾らここに信ずる所あり、『大家族精神運動』を提唱し、吾らの全機構を挙げてこの指導精神の徹底を期せんとする


 皇道による家族制度、これを縦に看れば比類なき皇国の伝統を尊重発揮するの謂であり、横に拡充しては四海同胞、天下一家の春を楽しまむとする、之を小にしては修身斉家の道、之を大にしては治国平天下の大道でなければならない| 『人類愛善新聞』昭和9年(1934年)1月上旬号p3の「大家族精神高揚の新標語を募る」人類愛善新聞社の社告 }}
 皇道による家族制度、これを縦に看れば比類なき皇国の伝統を尊重発揮するの謂であり、横に拡充しては四海同胞、天下一家の春を楽しまむとする、之を小にしては修身斉家の道、之を大にしては治国平天下の大道でなければならない| 『[[人類愛善新聞]]』昭和9年(1934年)1月上旬号p3の「大家族精神高揚の新標語を募る」人類愛善新聞社の社告 }}


== 関連資料 ==
== 関連資料 ==
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== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* <kb>大家族制</kb>
* {{kb|大家族制}}


== 脚注 ==
== 脚注 ==