「乾の滝」の版間の差分
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* [[高姫]]一行6人(他は[[鷹依姫]]、[[竜国別]]、[[常彦]]、[[テーリスタン]]、[[カーリンス]])は[[テル山峠]]を西へ下り、中腹から乾の滝へ進んで行った。大きな男([[高島丸]]の船長[[タルチール]])が滝に打たれていたが、高姫は構わずに裸になって滝壺に飛び込んだ。すると高姫はそれっきり浮かんで来ない。タルチールは「高姫は神様にお願いもせずに飛び込んだので、神様から行をさせられているのだろう。高姫は我が強いので、こういう事がなくては本当の身魂磨きは出来ない」と言う。すると高姫は傍らの木の茂みから、二人の女([[ | * [[高姫]]一行6人(他は[[鷹依姫]]、[[竜国別]]、[[常彦]]、[[テーリスタン]]、[[カーリンス]])は[[テル山峠]]を西へ下り、中腹から乾の滝へ進んで行った。大きな男([[高島丸]]の船長[[タルチール]])が滝に打たれていたが、高姫は構わずに裸になって滝壺に飛び込んだ。すると高姫はそれっきり浮かんで来ない。タルチールは「高姫は神様にお願いもせずに飛び込んだので、神様から行をさせられているのだろう。高姫は我が強いので、こういう事がなくては本当の身魂磨きは出来ない」と言う。すると高姫は傍らの木の茂みから、二人の女([[清子姫・照子姫 (比沼の真名井)|清子姫・照子姫]])に手を引かれて現れた。 | ||
* 滝壺に飛び込んだ高姫は真っ赤な者に足を引かれ、深い水の中を流されて、広くて浅い池([[玉の池]]<ref>{{rm|33|15|婆論議}}:「清子姫は(略)妹照子姫と共に此瀑布に立向ひ、山中の'''玉の池'''の中心に屹立せる岩石の上に小さき亭を建て、百日百夜の修行をせむとしてゐたのであつた」</ref>)へ流された。そこに美しい岩島があり、その上に綺麗な小さい家が建っていて、その家の中から二人の女が現れて、高姫をここまで連れて来てくれたのだと言う。二人は[[比沼の真名井]]の宝座に仕えていた清子姫と照子姫で、[[言依別命]]の命で[[常世国]]を宣伝に回り、神界の都合で一ヵ月以前にここに来て、高姫一行が来るのを待っていた。高姫は結構な水くぐりの修業が出来たのでもう大丈夫だと清子姫は言う。高姫一行は二人と別れて、[[テルの国]]の[[ハラの港]]を目指して行く。(港から高島丸に乗って帰国する) 〔以上、{{rm|33|14|魂の洗濯}}〕 | * 滝壺に飛び込んだ高姫は真っ赤な者に足を引かれ、深い水の中を流されて、広くて浅い池([[玉の池]]<ref>{{rm|33|15|婆論議}}:「清子姫は(略)妹照子姫と共に此瀑布に立向ひ、山中の'''玉の池'''の中心に屹立せる岩石の上に小さき亭を建て、百日百夜の修行をせむとしてゐたのであつた」</ref>)へ流された。そこに美しい岩島があり、その上に綺麗な小さい家が建っていて、その家の中から二人の女が現れて、高姫をここまで連れて来てくれたのだと言う。二人は[[比沼の真名井]]の宝座に仕えていた清子姫と照子姫で、[[言依別命]]の命で[[常世国]]を宣伝に回り、神界の都合で一ヵ月以前にここに来て、高姫一行が来るのを待っていた。高姫は結構な水くぐりの修業が出来たのでもう大丈夫だと清子姫は言う。高姫一行は二人と別れて、[[テルの国]]の[[ハラの港]]を目指して行く。(港から高島丸に乗って帰国する) 〔以上、{{rm|33|14|魂の洗濯}}〕 | ||
2020年7月10日 (金) 19:53時点における最新版
乾の滝(いぬいのたき)は、
(1) 霊界物語に登場する滝。高砂島のテル山峠の西側(テルの国)にある。「乾の瀑布」「清めの滝」「解脱の滝」とも呼ばれる。
(2) 霊界物語第30巻第2章の章題。
本項では(1)について解説する。
概要
- 初出:第30巻第2章「乾の滝」#
- テル山峠の中腹に高く懸かる大瀑布。[1]
- テル山峠の中央から北へ2~3丁(約2~300m)ばかり行ったところに乾の滝がある。テル山の谷々から集まる大きな池「乾の池(戌亥の池)」が山の中央にあり、乾の滝から大瀑布が落ちている。乾の池には大蛇が棲んでおり、三五教の信者は「魔神の滝」と呼び、誰も近寄った者はいない。時々バラモン教の教主・石熊が一人で乾の滝に修行に行くことが呼び物になって数多の人々がその神徳に感じ、バラモン教は教勢を拡げていた。第30巻第2章「乾の滝」#
- テル山峠には「巽の池」もあるが、「巽の滝」は出て来ない。
- テル山峠のテル側に乾の滝・乾の池が、ウヅ側に巽の池がある[2]。
主なエピソード
乾の滝を舞台に、第30巻では石熊が改心し、第33巻では高姫が水くぐりの修業をする。
第30巻
- ウヅの国の都を指して進む末子姫と捨子姫はテル山峠で眠りについた。バラモン教の石熊の部下たちが二人を捕まえようとするが、二人は幽霊の真似をすると驚いて逃げ去った。カールとネロの二人だけは残るが、実は三五教徒で、ウヅの都の若松彦の内命でバラモン教に潜入したのだと語る。ネロは任務を果たすために去り、カールは二人をウヅの都に案内することになった。〔第30巻第1章「主従二人」#~第2章「乾の滝」#〕
- 末子姫は、道中にあった乾の滝で禊しようと滝に向かう。すると滝には石熊がおり、大蛇に魅入られて動けなくなっていた。末子姫は宣伝歌を歌うと、大蛇は涙を流して滝の中に姿を隠した。石熊の身体は動けるようになり、救ってくれた三人に感謝する。改心した石熊も含め四人でウヅの都を指して進むことになる。〔第30巻第2章「乾の滝」#~第3章「清めの滝」#〕
この後、四人は「巽の池」の大蛇を言向け和す。 →そのエピソードは「巽の池」を見よ
第33巻
- 高姫一行6人(他は鷹依姫、竜国別、常彦、テーリスタン、カーリンス)はテル山峠を西へ下り、中腹から乾の滝へ進んで行った。大きな男(高島丸の船長タルチール)が滝に打たれていたが、高姫は構わずに裸になって滝壺に飛び込んだ。すると高姫はそれっきり浮かんで来ない。タルチールは「高姫は神様にお願いもせずに飛び込んだので、神様から行をさせられているのだろう。高姫は我が強いので、こういう事がなくては本当の身魂磨きは出来ない」と言う。すると高姫は傍らの木の茂みから、二人の女(清子姫・照子姫)に手を引かれて現れた。
- 滝壺に飛び込んだ高姫は真っ赤な者に足を引かれ、深い水の中を流されて、広くて浅い池(玉の池[3])へ流された。そこに美しい岩島があり、その上に綺麗な小さい家が建っていて、その家の中から二人の女が現れて、高姫をここまで連れて来てくれたのだと言う。二人は比沼の真名井の宝座に仕えていた清子姫と照子姫で、言依別命の命で常世国を宣伝に回り、神界の都合で一ヵ月以前にここに来て、高姫一行が来るのを待っていた。高姫は結構な水くぐりの修業が出来たのでもう大丈夫だと清子姫は言う。高姫一行は二人と別れて、テルの国のハラの港を目指して行く。(港から高島丸に乗って帰国する) 〔以上、第33巻第14章「魂の洗濯」#〕