「スッポンの湖」の版間の差分
Jump to navigation
Jump to search
(→概要) |
|||
(同じ利用者による、間の5版が非表示) | |||
2行目: | 2行目: | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
+ | * 表記ゆれ:スッポンの湖(うみ)、鼈の湖(すっぽんのうみ)、鼈の池(すっぽんのいけ) | ||
* 初出:{{rm09|35|0001|序文}}、{{rm|35|9|分担}} | * 初出:{{rm09|35|0001|序文}}、{{rm|35|9|分担}} | ||
* 第35巻第9~16章に出る。 | * 第35巻第9~16章に出る。 | ||
− | * スッポンの湖は[[ナイル河]] | + | * スッポンの湖は[[ナイル河]](=[[白瀬川 (ナイル河)|白瀬川]])の源流にあり<ref>{{rm|35|9|分担}}:[[春公]]のセリフ「白瀬川の水上、スツポンの湖に棲む大蛇を」</ref>、広さは東西20里、南北30里ある。<ref>{{rm09|35|0001|序文}}:「ナイル河の水源地スツポンの湖に」、{{rm|35|16|浮島の花}}:「東西二十里、南北三十里に亘る此湖水の中に三個の浮島ありて」</ref> |
* 白山峠の山頂から、はるか東北の方に、スッポンの湖の一部が見える<ref>{{rm|35|12|自称神司}}:「白山峠の山頂に漸くにして辿りついた四人の男女は(略)遥かの東北に当つて、白く光つたものが見えてゐる。それは春公、お常が大蛇に呑まれた思ひ出深きスツポンの湖の一部である」</ref>。白山峠から行くと、湖の南岸に着く<ref>{{rm|35|14|空気焔}}:「一行四人は漸くにしてスツポンの湖水の南岸に辿り着いた」</ref>。 | * 白山峠の山頂から、はるか東北の方に、スッポンの湖の一部が見える<ref>{{rm|35|12|自称神司}}:「白山峠の山頂に漸くにして辿りついた四人の男女は(略)遥かの東北に当つて、白く光つたものが見えてゐる。それは春公、お常が大蛇に呑まれた思ひ出深きスツポンの湖の一部である」</ref>。白山峠から行くと、湖の南岸に着く<ref>{{rm|35|14|空気焔}}:「一行四人は漸くにしてスツポンの湖水の南岸に辿り着いた」</ref>。 | ||
+ | |||
+ | == 三つの島 == | ||
+ | スッポンの湖には、[[松の島]](松島)、[[竹の島]](竹島)、[[梅の島]]という三つの浮島がある。時々刻々と位置を変じ、浮き草のように漂える奇妙な島である。<ref>{{rm|35|16|浮島の花}}</ref> | ||
+ | |||
+ | {{rm|35|16|浮島の花}}で舞台となる。(下の「主なエピソード」を参照) | ||
== 主なエピソード == | == 主なエピソード == | ||
14行目: | 20行目: | ||
お愛が大蛇を神の道に諭す歌を歌うと、烈風は勢いを減じる。虎公が悔悟を促す歌を歌うと、湖面の怪物は姿形を変えて無数に浮かび上がり、その臭気に4人は弱り果てる。やがて夜が明けると怪物は消え失せた。4人は湖水で禊をし、天津祝詞を奏上する。そこへ[[玉治別]]が現れた。実は玉治別は、昨夜の[[言霊戦]]を、森林から見守っていたのである。5人で大蛇を言向け和すため言霊戦を開始する。〔{{rm|35|15|救の玉}}〕 | お愛が大蛇を神の道に諭す歌を歌うと、烈風は勢いを減じる。虎公が悔悟を促す歌を歌うと、湖面の怪物は姿形を変えて無数に浮かび上がり、その臭気に4人は弱り果てる。やがて夜が明けると怪物は消え失せた。4人は湖水で禊をし、天津祝詞を奏上する。そこへ[[玉治別]]が現れた。実は玉治別は、昨夜の[[言霊戦]]を、森林から見守っていたのである。5人で大蛇を言向け和すため言霊戦を開始する。〔{{rm|35|15|救の玉}}〕 | ||
− | + | 湖に浮かぶ三つの浮島(松の島、竹の島、梅の島)は、実は三頭の大蛇の化身だった。[[玉治別]]一行が一日一夜祈願をこらすと、湖水は二つに分かれて、三頭の大蛇は美しい女神の姿となり、天上に昇って行った。〔{{rm|35|16|浮島の花}}〕 | |
== 脚注 == | == 脚注 == |
2020年4月10日 (金) 13:02時点における最新版
スッポンの湖(すっぽんのみずうみ)は、霊界物語に登場する湖。筑紫島にある。
概要
- 表記ゆれ:スッポンの湖(うみ)、鼈の湖(すっぽんのうみ)、鼈の池(すっぽんのいけ)
- 初出:第35巻序文#、第35巻第9章「分担」#
- 第35巻第9~16章に出る。
- スッポンの湖はナイル河(=白瀬川)の源流にあり[1]、広さは東西20里、南北30里ある。[2]
- 白山峠の山頂から、はるか東北の方に、スッポンの湖の一部が見える[3]。白山峠から行くと、湖の南岸に着く[4]。
三つの島
スッポンの湖には、松の島(松島)、竹の島(竹島)、梅の島という三つの浮島がある。時々刻々と位置を変じ、浮き草のように漂える奇妙な島である。[5]
第35巻第16章「浮島の花」#で舞台となる。(下の「主なエピソード」を参照)
主なエピソード
虎公、お愛、三公、孫公の一行4人は、スッポンの湖の大蛇を言向け和しに向かう。〔第35巻第9章「分担」#〕
4人がスッポンの湖の南岸に辿り着くと、すっかり夜になっていた。湖はブクブクと泡立ち、波の柱があちこちに立ち、湖中から火の玉が無数に現れる。孫公は震え声で宣伝歌を歌うが、恐ろしい唸り声が聞こえ出し、烈風が吹き大地が震動する。次に三公が歌うが、湖はますます荒れ狂った。〔第35巻第14章「空気焔」#〕
お愛が大蛇を神の道に諭す歌を歌うと、烈風は勢いを減じる。虎公が悔悟を促す歌を歌うと、湖面の怪物は姿形を変えて無数に浮かび上がり、その臭気に4人は弱り果てる。やがて夜が明けると怪物は消え失せた。4人は湖水で禊をし、天津祝詞を奏上する。そこへ玉治別が現れた。実は玉治別は、昨夜の言霊戦を、森林から見守っていたのである。5人で大蛇を言向け和すため言霊戦を開始する。〔第35巻第15章「救の玉」#〕
湖に浮かぶ三つの浮島(松の島、竹の島、梅の島)は、実は三頭の大蛇の化身だった。玉治別一行が一日一夜祈願をこらすと、湖水は二つに分かれて、三頭の大蛇は美しい女神の姿となり、天上に昇って行った。〔第35巻第16章「浮島の花」#〕