ミカエル
ミカエルは、
(1) 聖書に登場する天使で、最高位の天使(天使長とか大天使と呼ばれる)とされる。出口王仁三郎の思想においては、ミカエルは救世主的な位置づけとなる(後述)。
(2) 霊界物語第6巻第28章#の章題「身変定(みかえる)」のこと。→「身変定」
本項では(1)について解説する。
概要
救世主
霊界物語第6巻第28章「身変定」#で「ミカエル」について次のように教示されている。総じて言うと、ミカエルとは救世主であり、王仁三郎のこと、ということになる。
- 「ミカエル」の言霊を最も完全に使用できる神人は「ス」の言霊の凝れる皇御国(日本)から出現する(その神人とは王仁三郎のこと)。
- 「ミカエル」とは、天地人、現幽神の三界、即ち「三(み)」(=体)を立て替える神人の意である。詳しく言えば、現幽神の三界を根本的に立て替える神人という意である。
- 男体女霊(変性女子)または女体男霊(変性男子)の活用をなす神人を「身変定(みかえる)」と呼ぶ。
他に、「ミカエル」とは伊都能売のことだとか、瑞の御魂のことだという教示がある。いずれにしても救世主であり、王仁三郎のことである。
古書
霊界物語に、ある「古書」に次のような意味のことが書かれてあったと記されている。
神の神力を発揮し給ふや、言霊の武器を以て第一となし玉ふ。古書に『ミカエル一度起つて天地に号令すれば、一切の万物之に従ふ』といふ意味の記されあるも、『ミカエル』の言霊の威力を示したるものなり。
或古書にミカエル立ちて叫び給へば、山川草木、天地一切これに応ずとあるも、言霊の真意活用を悟りたる真人の末世に現はれて、天地を震撼し、風雨雷霆を叱咤し又は駆使し、山川草木を鎮定せしめ、安息を与ふる言霊の妙用を示されたものである。
この「古書」とは、聖書そのものではないようである。
聖書に、天使長である「ミカエル」の語が出るのは次の5ヶ所である。ダニエル書は旧約聖書で、他は新約聖書(いずれも戦前刊行の文語訳聖書を使用[5])。
- ダニエル書 10章13節:〈然るにペルシヤの国の君二十一日の間わが前に立塞がりけるが長たる君の一なるミカエル来りて我を助けたれば我勝留りてペルシヤの王等の傍にをる〉
- ダニエル書 10章21節:〈但し我まづ真実の書に記されたる所を汝に示すべし我を助けて彼らに敵る者は汝らの君ミカエルのみ〉
- ダニエル書 12章1節:〈その時汝の民の人々のために立ところの大なる君ミカエル起あがらん是艱難の時なり国ありてより以来その時にいたるまで斯る艱難ありし事なかるべしその時汝の民は救はれん即ち書にしるされたる者はみな救はれん〉
- ユダの書 9節:〈御使の長ミカエル悪魔と論じてモーセの屍体を争ひし時に、敢へて罵りて審かず、唯『ねがはくは主なんぢを戒め給はんことを』と云へり。〉
- ヨハネの黙示録 12章7-8節:〈かくて天に戦争おこれり、ミカエル及びその使たち竜とたたかふ。竜もその使たちも之と戦ひしが、勝つこと能はず、天には、はや其の居る所なかりき。〉
〈ミカエル一度起つて天地に号令すれば、一切の万物之に従ふ〉や〈ミカエル立ちて叫び給へば、山川草木、天地一切これに応ず〉の文言や概念は聖書に存在しない。ダニエル書の〈ミカエル起あがらん〉だけが、部分的に一致しているだけである。
ただし「ミカエル」ではなく「キリスト」とするなら、「キリスト(神)が号令すれば天地の万物が従う」というような概念は聖書に存在するため、ミカエル=キリスト同一説を採用するセブンスデー・アドベンチストが刊行した聖書解説書を王仁三郎が読んで、聖書(古書)にそのようなことが書かれてある、と理解した可能性がある。
外部リンク
- ミカエル - ウィキペディア