須弥仙山

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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須弥仙山(しゅみせんざん)は、霊界物語に登場する山。「須弥山(しゅみせん)」と書かれる場合もある。複数の意味がある。

初出:第1巻第20章日地月の発生#

(1) 宇宙の中心にある霊的な山のこと。
宇宙の中心に無辺の高さで屹立しており、肉眼で見える現実的の山ではなく、霊界の山。〔第1巻第20章#
喜三郎(王仁三郎)は高熊山修業の際に、須弥仙山に(霊で)連れて行かれ、頂上から天眼鏡で八方を眺め、宇宙剖判の様子を目撃した。〔第1巻第20章#
(2) 天教山の別名。
「ここに天教山(一名須弥仙山ともいふ)に鎮まり坐す木花姫命の招きにより」〔第5巻第18章#
「現代の富士山は一万三千尺なれ共、古代の富士は六万尺も高さがあつたのである。仏者の所謂須弥仙山も此天教山を指したものである。」〔第37巻第1章#
(3) アヅモス山のこと。
「アヅモスの山は尊きスメール須弥仙)と やがて輝く四方の国々」〔第60巻第2章#
「アヅモス山も三五の 尊き神を祭りてゆ 須弥仙山と称へられ」「アヅモス山の聖場は 須弥仙山の光景を 完全に委曲に現出し(略)須弥仙山に譬ふべき 蓮華台上の存在地」〔第60巻第3章#
(4) 紫微天界高照山のこと。
「抑々紫微天界の高照山は、仏書に所謂須弥仙山にして、スメール山と言ひ又、気吹の山とも言ふ」〔第73巻第25章#


大本神諭における須弥仙山

初発の神諭に現れる。「三千世界一度に開く梅の花、艮の金神の世になりたぞよ。須弥仙山に腰を掛け鬼門の金神守るぞよ」

しかしそれ以外には出て来ない。明治36年旧6月8日の大本神諭で「弥仙山で神界の岩戸を開いた御礼やら」の「弥仙山」に「しゅみせんざん」とルビが振られているだけである。〔大本神諭 明治36年旧6月8日/a173#、七巻本p251〕

一般的意味の須弥仙山

一般には「須弥山(しゅみせん)」と呼ばれる。須弥山とは梵語Sumeruの音写で、妙高山・妙光山と訳す。「仏教の世界説で、世界の中心にそびえ立つという高山。海中にあり、高さは八万由旬。(略)日月星辰は須弥山の周囲を回転している」〔広辞苑〕。

霊界物語にも似たような解説がある。

  • 「須弥仙山といふのは、仏経にある仮想的の山であつて所謂宇宙の中心を指したものであります。日月星辰が此須弥仙山を中心に進行し、須弥仙山には三十三の天があるといつてゐるのを見ても、無限絶対なる大宇宙の意味であることが明瞭となつて来ます」〔入蒙記第2章神示の経綸」/a146-a150#
  • 「抑須弥の頂は 梵語のメールクータなり 妙高山と翻訳し 又もスメールと称ふなり 其東方は黄金の 宝を蔵し南方は 玻璃、西方は瑞御霊 白銀宝珠所成せり 北方瑪瑙の宝成り 連山群峰圧しつつ 大海中に突出し 雲を抜き出て其高さ 三百三十六里あり 天地を造りたまひたる 元津柱の大神の 常磐堅磐の御住所と 天、人共に尊敬し 安明、妙光、金剛山 好光山と称へらる 此をば翻訳する時は 霊山会場の蓮華台 聖き丘陵の意味となる」〔第60巻第3章瑞祥」/a010-a031#

関連項目

  • 弥仙山(みせんざん) - 綾部にある霊山。

外部リンク