酒の滝壺

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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酒の滝壺(くしのたきつほ、さけのたきつぼ)は、

  1. 霊界物語に登場する滝壺。竜宮島ヒルの郷にある[1]
  2. 霊界物語第25巻第5章の章題。「くしのたきつぼ」。

本項では滝壺としての酒の滝壺について解説する。


概要

  • 表記ゆれ:酒の泉(さけのいずみ)、クシの滝、クシの滝壺、クシの雄滝(おだき) [2]
  • 初出:第7巻第20章副守飛出#
  • 第7巻第25巻だけに登場する。
  • 第7巻では「酒(さけ)」の滝壺と呼ばれているが、第25巻では「酒(くし)」の滝壺、または「クシ」の滝壺と呼ばれている。
  • 酒の滝(酒の泉)は、天然の酒が泉のように湧き出ている[3]。酒が滝となって流れ落ちているわけではない。
  • 滝の近くの村を「ヒルの郷」と呼ぶ。
  • 竜宮島の景勝地は、第一に「諏訪の湖」、第二にヒルの郷のクシの滝壺の近辺である。[4]
  • 「清酒」と書いてあるので日本酒か?[5]

主なエピソード

第7巻

  • 日の出神田依彦時彦芳彦を伴って竜宮島の山奥の酒の滝に連れて行き、時彦と芳彦の口から焼石副守護神)を吐き出させて、酒嫌いにさせる。田依彦、時彦、芳彦はそれぞれ飯依彦、久々神、久木神と改名する。〔第7巻第20章副守飛出#
  • 日の出神は竜宮島の国魂・真澄姫命を祭る宮殿を造営することを久々神、久木神に命じた。造営に従事する島人たちは酒を飲むため酒の泉に行くが、泉は岩で包まれてしまっている。人の口くらいの穴が上面に開いており、そこから飲もうとするが、舌が届かずに飲みたくても飲めない。島人たちの腹から焼石が飛び出し、酒嫌いになった。〔第7巻第21章飲めぬ酒#

第25巻

  • (第7巻からかなりの歳月を経た後世のエピソード)清公チャンキーモンキーを伴いクシの滝に向かった。すると大蛇がヒルの郷の郷人たちを取り巻いていた。日の出神が現れてからこの滝の酒は枯れてしまい、そのためこの酒を飲んでいた大蛇は月に1回この滝壺に酒を満たすよう郷人に要求した。しかしその要求は苦痛であるため郷人は酒に毒を入れて大蛇を殺そうとしたが毒が効かずに暴れていたのである。郷人は戦って大蛇を殺そうとするが、清公は、たとえ大蛇といえども天帝の分身分体であるから安易に殺してはならないと諫めた。そして宣伝歌を歌うと大蛇は小さな蛇と化し、姿を隠した。〔第25巻第5章酒の滝壺#第7章大蛇解脱#
  • 清公はクシの滝のそばに庵を結び一ヵ月ばかり滞在した後、アイルテーナの2人を加えて一行5人で旅立った。(この後のエピソードは「玉野ケ原」に移る) 〔第25巻第8章奇の巌窟#

焼石

口から焼石が飛び出すエピソードは、クシの滝において二度(上記エピソード参照)ある他に、筑紫の都において蚊取別が酒嫌いになるエピソードがある。同じ第7巻の後ろの方の第7巻第45章酒魂#に出て来る。

くし

「くし」は酒の異称であり、「奇(く)し」(霊妙な)の意との説もある。

古事記で酒を司る首長を「酒の司(くしのかみ)」と呼ぶ。

脚注

  1. 第25巻第14章園遊会#:「第二にヒルの郷のクシの滝壺の近辺に」
  2. 使用回数は、酒の滝1回、酒の滝壺7回、クシの滝2回、クシの滝壺4回、クシの雄滝1回、酒の泉6回
  3. 第7巻第20章副守飛出#:「酒が天然に湧き出て居る」
  4. 第25巻第14章園遊会#:「一つ嶋に於ける景勝の地は、第一に諏訪の湖、第二にヒルの郷のクシの滝壺の近辺に指を屈するのである」
  5. 第25巻第5章酒の滝壺#:「昔は此滝に自然の清酒湧き出で」

外部リンク