津田の湖

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』
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津田の湖(つだのうみ)は、

(1) 霊界物語に登場する湖。津の国高春山の山麓にある。

(2) 霊界物語第21巻第8章の章題。

本項では(1)について解説する。


概要

  • 初出:第21巻第1章高春山#
  • 津田の湖は、高春山の山麓に横たわる細長い湖。この湖水には八岐大蛇の分身である数多の蛇神が潜伏して、日夜邪気を吐き出し、地上の空気を腐爛させていた。[1]

主なエピソード

玉治別は舟に乗って津田の湖を渡り高春山に向かうことにした。武州駿州遠州の三人(六人の泥棒のうちの半分のメンバー)を乗せ、西方の山麓を目がけて漕いで行く。

湖の中央まで進んだ時、三人は立ち上がり、玉治別が持っているアルプス教秘密書類を奪おうとする。玉治別は櫂で打たれ湖中に落ちてしまう。そこへ杢助お初が乗った舟が矢を射るように現れて、玉治別を救った。三人は驚いて、舟を漕いで西へ逃げて行くが、湖中に突出した大岩石に舟が衝突し、沈没してしまう。玉治別は三人の泥棒を救い上げ、湖中の岩石の上に乗せた。そして三人に向かって宣伝歌を歌うと、三人は改心の意を表す。三人を離れ島(岩石)に置いたまま、杢助一行の舟は高春山の東麓を指して進み行く。〔ここまで第21巻第8章津田の湖#

湖水の水量が増して行き、残された遠州、駿州、武州の三人の鼻の位置まで来る。そのとき三個の火球が現れ、湖水が二つに割れ、湖底から三柱の女神が現れた。よく見るとそれは女神ではなく、お初、玉治別、杢助の三人だった。玉治別は「この湖の水を左右に割ったのは大蛇の仕業である。早く心の底から悔悟をせよ。いつまでも我を張ると大蛇の腹に葬られてしまうぞ」と迫る。駿州がもう悪事はしないと誓うと、水量は減じて、湖底が現れた。

そこへまたもや杢助ら三人がやって来て宣伝歌を歌う。すると以前の三人はまた元の女神となって空に消えて行った。遠州ら三人は涙を流し感謝に咽ぶ。三人の副守護神は体を離れ、本守護神が女神となって現れた。

そこへ雲州三州甲州の三人(六人の泥棒の残りのメンバー)が一人の女神の手を引いて、杢助の前に現れる。それは杢助の死んだ女房のお杉の精霊だった。甲州ら三人の本守護神も女神となって現れる。お杉は娑婆の執着心を去り天国に上った。玉治別は遠州ら六人に誠の道を説き、別れを告げ、杢助・お初と共に、鷹依姫が割拠する高春山の岩窟に向かって行く。〔ここまで第21巻第9章改悟の酬#

脚注