浮木の森

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浮木の森(うききのもり)は、

  1. 霊界物語に登場する森。アフガニスタン浮木ケ原にある[1]
  2. 霊界物語第39巻第13章の章題。
  3. 浮木の森においてケースが名乗った四股名。負田山転田山の二人一度に相撲を取った。[2]

本項では森としての浮木の森について解説する。


目次

概要

主なエピソード

大別して次の3つのエピソードがある。

  1. 黄金姫・清照姫の母娘がバラモン軍に襲われ、沢山の狼が助けてくれた。(第39巻)
  2. 浮木の森には、バラモン軍のランチ将軍が陣営を置いていた。治国別は浮木の森の陣営に乗り込み、そこで気絶して「天国巡覧」を行う。(第44~48巻)
  3. 妖幻坊の杢助が妖術で、浮木の森に曲輪城を出現させ、高姫と共に道行く人を魔道に引きずり込む。(第51~52巻)

第39巻

ハルナの都へ向かう黄金姫清照姫の母娘が浮木ケ原の森蔭で休憩していると、バラモン教の大足別の軍隊が現れて母娘を取り囲むが、数十頭の狼の集団が現れてバラモン軍に襲い掛かる。バラモン軍が逃げ散ると、狼たちは煙のように消え失せてしまった。森の彼方から宣伝歌が聞こえてきて、国公が元バラモン兵のタールハムイールヨセフの4人を連れてやってくる。この4人は河鹿峠で母娘を襲撃した5人のうちの4人であったが、今は改心して三五教に帰順していた。国公はハルナの都までお供することを申し出るが母娘はそれを断り、バラモン軍に捕まり清春山の岩窟に囚われている照国別を救いに行くよう命じる。国公一行5人は元来た道を引き返し清春山へ向かった。〔第39巻第13章浮木の森#

第44巻

バラモン軍のランチ将軍片彦久米彦将軍は、浮木ケ原(浮木の森)に多数の軍勢を集めて陣営を築いていた。表門の守衛のハルテルと、片彦将軍の近侍のヨルはバラモン教に嫌気が差し、三五教に投降するため、3人で陣営を脱出して河鹿峠祠の森を目指して進んで行く。〔第44巻第3章守衛の囁#

第47・48巻

治国別竜公は、浮木の森のバラモン軍の陣営に乗り込むが、ランチ将軍片彦将軍に騙されて地下の水牢に落とされてしまう。二人は岩窟に頭を打って気絶し、天界を旅することになる。→「天国巡覧」を見よ 〔第47巻第4章乱痴将軍#

浮木の森の陣営には、蠑螈別お民ランチ将軍に5千両の賄賂を渡して入り込んでいた。また清照姫初稚姫(実は白狐の化身)も入り込み、色気を使い、ランチ将軍と片彦将軍に嫉妬を焼かせて仲たがいさせる。ランチは清照姫と初稚姫を連れて物見やぐらで酒宴を催した。そして対立する片彦を谷川に落としてしまう。清照姫と初稚姫は恐ろしい妖怪の顔に変わり、それに驚いたランチと2人の副官(ガリヤケース)は川に落ちてしまう。〔第48巻第2章#第6章#

ランチ将軍は治国別によって言向け和され改心し、浮木の森の陣営ではバラモン教と三五教の和睦の宴が開かれた。この陣営には2千人ほどの兵がいたが、解体され、以前の平和な村落となった。〔第48巻第18章#第20章#

第51・52巻

小北山を逃げ出した高姫妖幻坊の杢助は浮木の森に逃げ込んだ。妖幻坊は妖術を使って楼閣を出現させる。これを「曲輪城」と呼ぶ。また妖術で高姫を17~8歳の姿に変える。高姫は「高宮姫」(高姫の旧名)、妖幻坊は「高宮彦」と改名し、道行く人を美貌と弁舌で城の中に引っ張り込み、霊肉共に亡ぼそうとたくらむ。最後は初稚姫スマートによって正体を破られ、妖幻坊は曲輪の術で高姫を雲に乗せて空に逃げて行く。→詳細は「曲輪城」を見よ 〔第51巻第8章曲輪城#第21章#第52巻第18章#第22章空走#

その他

新月の光』によると、河鹿峠は何鹿郡(綾部などが所属していた郡)のこと。[4]

脚注

  1. 第39巻第13章浮木の森#:「アフガニスタンの大原野 浮木ケ原の森蔭に」
  2. 第51巻第17章狸相撲#
  3. 第44巻第3章#:「浮木が原の陣営にはランチ将軍、片彦、久米彦将軍が」、第46巻第21章#:「治国別の後を追ひ 浮木の森の敵陣へ 旗鼓堂々と進み行く」、第46巻第23章#:「浮木の村にはランチ将軍様の軍隊が宿営して仮本営が出来て居る」、第48巻第7章#:「其方は浮木の森の陣営に於て」、など
  4. 新月の光0783「今年は玉国別の年(霊界物語)」:「何鹿郡河鹿峠浮木の森園部のことである」

関連項目

  • 浮木:浮木がつく地名等。